猫の骨折

猫の骨折

猫も犬と同様に骨折を生じます。猫の骨折では場合、車にひかれたり、高所より落下して骨折を生じる事が多く見受けられます。 また猫は、非常に俊敏な動物で突発力があるため、強固な固定を実施しないと 再骨折が生じたり、治療後に重篤な機能障害がでるため、初期治療をしっかりと行うことが重要となります。 骨折した部分や骨折の状況に応じてプレートや創外固定などを使用して治療を行っていきます。

症状

骨折をした場合には、痛みが生じ体重をかける事が困難になります。 また体重を支える骨が折れてしまう事で、骨の周囲に存在している神経も損傷し、重度の痛みを示します。通常、骨折した箇所の肢を挙げたり、痛みのため動きたがらずに人に触られることを嫌がります。また、骨折部分には出血や炎症反応が生じるため骨折後、数時間程度で骨折部分の周辺の軟部組織が腫れてきます。

診断

レントゲン検査によって骨折部分の診断が可能な場合が多いです。レントゲン画像は骨折の確認だけでなく、骨折した骨がどの程度ずれているか(変位)の状態を知るためにも役立ちます。また通常のレントゲン検査では診断が困難な骨折の場合にはCT検査を行う事で骨折を確認する事が可能です。 骨盤などの骨が複数存在し、レントゲン検査のみでは確認し難い位置にある骨折で使用する事が多いです。

治療例

現在、変性性脊髄症に対する特異的な生前診断法は確立されていません。
犬種や年齢、経過などから変性性脊髄症が疑われる場合にCTなどの精密検査を含む詳しい検査を行い、その他の疾患(椎間板ヘルニアなど)を除外する事で臨床的診断を下します。
また、前述したSOD1遺伝子の変異を調べる事も診断の補助になる場合があります。

治療法

右側上腕骨遠位端螺旋骨折 2.46kg 雑種 未去勢雄 2歳

右側大腿骨遠位端粉砕骨折 3.1kg ロシアンブルー 避妊メス 1歳

左側大腿骨遠位粉砕骨折 5.0kg 雑種 去勢雄 4歳